マーケティングの定義とは何か?

マーケティングの目的は、言うまでもなく売り上げを上げることです。売上アップのためにはより多くの顧客のニーズを知って、最適な販売方法を構築していくことが欠かせません。そのためには市場調査をして、どのように販売していけばよいのか戦略を立てることが重要です。では、市場調査や販売活動そのものがマーケティングなのかというと、そうではありません。あくまでこれらは、一要素に過ぎないのです。

 

マーケティング=市場調査ではない

誤解の一つに、「マーケティング=市場調査」だというものがあります。新しい製品を開発したり、製品の販売を伸ばしたりする際に、顧客のニーズをつかむために行われるのが市場調査です。市場調査にはアンケートや対面調査、インターネット調査など様々な方法があります。

顧客が何を欲しがっているのか、その製品にどのような意見を持っているのかなどをつかむことは、開発や販促を進めるためには不可欠です。しかし、市場調査で得たデータは製品開発や販促に確かに重要ではありますが、それらのデータを的確に分析し、今後の戦略に役立てていくことができなければ、それは単なるデータで終わってしまいます。

つまり、市場調査はマーケティングの一要素に過ぎません。

 

マーケティング=販売活動ではない

また、もう一つの誤解として「マーケティング=販売活動だ」というものもあります。例えば、自社の製品の売れ行きが伸びなかった場合、誰でも売れない原因がどこにあるのかを探ります。

しかし、売れない原因が「自分たちの努力が足りないからだ」と考えるのか、「顧客のニーズをつかみ切れていないからだ」と考えるのかによって、その後の販売活動は大きく左右されます。その製品が広く知れ渡っていないことが原因で売れないのであれば、それは単なる販売活動が足りないからだと言えるかもしれません。

しかし、いくら努力をしても売れないのであれば、それは顧客が欲しい製品ではないからに過ぎません。ここを勘違いして、売れ行きが伸びないことを営業マンのせいにするのは間違っています。

顧客のニーズをつかむためには、営業マンを責めるのではなく、製品を広く顧客にアピールするための方法を再考することが重要なのはいうまでもありません。その上で新たな販売活動をしていくことになりますが、あくまでそれはマーケティングの一要素に過ぎません。

 

本当のマーケティングの定義とは

グロービスの経営辞書には「顧客満足を軸に『売れる仕組み』を考える活動」とあります。この言葉が、マーケティングの定義を最も的確に述べているのではないでしょうか?市場調査も販売活動も、その目的は言うまでもなく売上アップです。

しかし、売り上げを上げようと血眼になっているうちに、顧客を二の次にしてしまう恐れがあります。大切なのは「売る側」ではなく「買う側」の立場に立って考えることです。売れる仕組みを作るためには、顧客の満足度を上げていくための戦略が欠かせません。つまりマーケティングとは、顧客の立場に立って売れる仕組みを作ることに他なりません。

 

まとめ

マーケティングに関しては様々な定義があり、そのどれもが間違いではありません。しかし、その多くが漠然としていて分かりにくいというのも事実です。いくら正しい定義であっても漠然としていてよく分からない定義では、意味がありませんし、売り上げを上げるための戦略にはつながらないでしょう。

会社員の方であれ自営業の方であれ、「今、私は売れる仕組みを作れているだろうか」といま一度振り返り、これからの販売戦略に役立てていくことが大切だと言えるのではないでしょうか。